欲に負けた女の日記

堕落した風俗嬢の生活の記録と奮闘記

ホストクラブの闇

ホストが監修した漫画やドラマ、

逆にキャバ嬢が監修した上記の作品、

また、ライターさんがインタビューして出された本など

水商売や風俗に関するものはたくさん世に出回っている。

 

数名の歌舞伎町のホストもタレント活動なのかなんなのか

最近よくテレビ番組で見かけることも多いのですが、

あんなの華やかに見える世界の氷山の一角でしかない。

 

私が見てきたものはもっと汚かった。

暴行、恐喝、傷害、脅迫。

そんなものが連日連夜行われていても誰も不思議に思わない。

 

女の子が飛び降りたり、精神安定剤の過剰摂取により

意識不明になりかけたり、

かたや別の道ではリスカットをしている女の子がいたり

殴られて血だらけの女の子がいたり。

 

そんなことを目の当たりにしても、ホストに通う女性が絶えないのはなぜなのだろうか。

 

確かに、かっこよかったり、一般男性とは異なり会話が上手だったりするが、

座るだけで1万、2万は確実に払うのだ。

 

そこからお酒を頼むことになるが、2缶1セットとしてセット単位で頼むことのできる缶チューハイですら、およそ原価の10倍になる。

淡麗やカロリ。といったお酒が二千円から三千円で提供されている。

 

シャンパンの値段も、ある程度の相場はあるにせよ、

お店により値段が異なっているのです。

 

そういった世界にどんどん踏み入れてしまうまだ高校生くらいの若い子たちは

そういったメディア露出、YouTubeも含めたものからホストクラブを知り、

通おうと考えてしまう子たちも多いのだ。

 

普通の女性の収入から考えれば、月に1度来れたらいい方なのにも関わらず、

キャバクラを始めたり、ヘルスを始めたり、

そこからさらに吉原や川崎などといったソープランド勤務に陥っていくのです。

 

だれも止めない世界。通う女の子ですら、

「構ってほしいと思うのなら、それだけのお金を使った人が勝つのだ」

という考えを植え付けられていくため、

風俗に流れてしまう女の子も多いのである。

 

しかし、抱えるリスクはとても大きい。

 

近年、梅毒が流行っているのはこの風俗業界からであるのは間違いない。

外国人観光客が、吉原で移してしまったのではないかという感染経路も考えられ、

そこから風俗業界ではとても危険視されている病気である。

 

エイズや子宮頸がんになってしまった子も何人も見てきた。

 

ただ、その子たちの第一声は、感染したことで、病気になったことで

「稼げなくなってしまう」

そればかりだった。

 

自分の身体のことを顧みず、自分の身体のことよりも、

その自分が必死になって応援しているホストにお金を使えなくなることで

その人の売り上げがさがってしまうことや、ナンバーのことばかり

気にしているのだ。

お金を使わなければ、構ってももらえなくなってしまう

お金を使うからこそ成り立っている関係なのだという考えがあるからこそ

風俗に従事しながら貢いでいる子たちは考えてしまうのだ。

 

使わなければならないという、謎の母性に似た使命感が

彼女たちを突き動かしている。

私も以前はそうだったが、もう身体がいうことを聞いてはくれない

毎日毎日、在籍店舗への出勤ができなくなり、

そんな頻繁な性行為ができなくなってしまった。

 

本来は自分の身体を一番に考えるべきであるのに

どうしてもそれが出来ないのが世知辛い。

 

今日のこの時間も、どこかのお店で泣いている子がいるかもしれない。

ホストと楽しく過ごしている子もいるかもしれない。

 

とても両極端で冷酷な街がホストクラブのある歓楽街なのです。