欲に負けた女の日記

堕落した風俗嬢の生活の記録と奮闘記

あれから2年

 

 

このブログを開設したことも忘れたまま、二年が過ぎていました。

 

あーこんなことを当時の私は思っていたのね。

なんて思いながら、残してあった二つの記事を読みました。

 

月に稼いだ大半のお金をつぎ込んでいましたから、それなりには楽しく通っていました。

それでも、精神的な不安が消えることはありませんでした。

 

「こんなことをしていて、最後には何が残るんだろう」と。

その意識を持ってからは、最初に抱えていた純粋な楽しさは半減し、

お金を使うことが義務のようになっていた。

 

ただ、お金をたくさん使うことで、ホストクラブの中の偉い人に覚えてもらえるだとか、ほかのお客さんと自分を勝手に比べて、優越感に浸ったりだとか。

そんなくだらないことの為に、私は自分の貴重な学生生活を投げ打って

今では「夜の街」として話題になっている歌舞伎町にのめり込んでいった。

 

キャリアを捨てて、苦労して頑張って入った大学すらも休学、そして中退までして、私はよくあの街から抜け出せたなと思っています。

 

 

ただ、前回記事を書いてから二年の間で私にもたくさんの変化がありました。

 

就職に困る。

 

これが一番ネックな問題でした。

 

だって、「風俗店勤務」なんて、履歴書には書けない。

空白の期間が履歴書に生まれてしまうんですよね。

 

私は、今後のキャリア設計に一番悩んでいます。

 

どうしたものか、と。

 

 

通信でもいいので、大学の学位を取る事。

そして、自分がやりたかった勉強を今は独学でもいいので始めること。

 

これに私はまずとりかかりました。

 

この話はまた別の記事にて詳しく。

 

 

とにもかくにも、お金の使い方としてホストクラブはいかがなものかと

今では思えますが、この記事をたまたまでも見かけた方の知人・友人に

ホストクラブ通いをやめられない方がいるのなら、

自分でもう辞めようとその方が思うまでは放っておいていいと思うのです。

 

周りに何を言われても、その人はやめられない。

 

だったら自分で気付くまで、好きなだけやりたいようにやらせればいいのです。

 

そうしないと気が済まないでしょう。

 

他人に言われてやめられるなら、とっくにやめています

私もそうでした。

でも、自分で気付かなければ、本当の意味ではあの世界から脱却するのは

難しいんです。

 

あの街は、出来れば知りたくなかった場所だなあと、

つくづく今でも思いますね。

 

 

 

ホストクラブの闇

ホストが監修した漫画やドラマ、

逆にキャバ嬢が監修した上記の作品、

また、ライターさんがインタビューして出された本など

水商売や風俗に関するものはたくさん世に出回っている。

 

数名の歌舞伎町のホストもタレント活動なのかなんなのか

最近よくテレビ番組で見かけることも多いのですが、

あんなの華やかに見える世界の氷山の一角でしかない。

 

私が見てきたものはもっと汚かった。

暴行、恐喝、傷害、脅迫。

そんなものが連日連夜行われていても誰も不思議に思わない。

 

女の子が飛び降りたり、精神安定剤の過剰摂取により

意識不明になりかけたり、

かたや別の道ではリスカットをしている女の子がいたり

殴られて血だらけの女の子がいたり。

 

そんなことを目の当たりにしても、ホストに通う女性が絶えないのはなぜなのだろうか。

 

確かに、かっこよかったり、一般男性とは異なり会話が上手だったりするが、

座るだけで1万、2万は確実に払うのだ。

 

そこからお酒を頼むことになるが、2缶1セットとしてセット単位で頼むことのできる缶チューハイですら、およそ原価の10倍になる。

淡麗やカロリ。といったお酒が二千円から三千円で提供されている。

 

シャンパンの値段も、ある程度の相場はあるにせよ、

お店により値段が異なっているのです。

 

そういった世界にどんどん踏み入れてしまうまだ高校生くらいの若い子たちは

そういったメディア露出、YouTubeも含めたものからホストクラブを知り、

通おうと考えてしまう子たちも多いのだ。

 

普通の女性の収入から考えれば、月に1度来れたらいい方なのにも関わらず、

キャバクラを始めたり、ヘルスを始めたり、

そこからさらに吉原や川崎などといったソープランド勤務に陥っていくのです。

 

だれも止めない世界。通う女の子ですら、

「構ってほしいと思うのなら、それだけのお金を使った人が勝つのだ」

という考えを植え付けられていくため、

風俗に流れてしまう女の子も多いのである。

 

しかし、抱えるリスクはとても大きい。

 

近年、梅毒が流行っているのはこの風俗業界からであるのは間違いない。

外国人観光客が、吉原で移してしまったのではないかという感染経路も考えられ、

そこから風俗業界ではとても危険視されている病気である。

 

エイズや子宮頸がんになってしまった子も何人も見てきた。

 

ただ、その子たちの第一声は、感染したことで、病気になったことで

「稼げなくなってしまう」

そればかりだった。

 

自分の身体のことを顧みず、自分の身体のことよりも、

その自分が必死になって応援しているホストにお金を使えなくなることで

その人の売り上げがさがってしまうことや、ナンバーのことばかり

気にしているのだ。

お金を使わなければ、構ってももらえなくなってしまう

お金を使うからこそ成り立っている関係なのだという考えがあるからこそ

風俗に従事しながら貢いでいる子たちは考えてしまうのだ。

 

使わなければならないという、謎の母性に似た使命感が

彼女たちを突き動かしている。

私も以前はそうだったが、もう身体がいうことを聞いてはくれない

毎日毎日、在籍店舗への出勤ができなくなり、

そんな頻繁な性行為ができなくなってしまった。

 

本来は自分の身体を一番に考えるべきであるのに

どうしてもそれが出来ないのが世知辛い。

 

今日のこの時間も、どこかのお店で泣いている子がいるかもしれない。

ホストと楽しく過ごしている子もいるかもしれない。

 

とても両極端で冷酷な街がホストクラブのある歓楽街なのです。

 

 

 

 

現実とかけ離れた世界

 

こうやってパソコンに向かうことすら忘れていました。

いつからこんな生活を始めてしまったのか。

どこで歯車が狂ったのか。

自分でも、どうしてあのとき、この道にくることを決めてしまったのかはわからないのですが、

これがリアルなのだと、色んな人に知ってもらうべく、

ただ赤裸々に語ることを決めました。

 

 

さて、私は都内で風俗嬢として働いている者です。

ありがちだとは感じますが、風俗に陥った経緯はホストクラブ。

 

世間一般的にも、某有名タレントさんだったり、某モデルさんが

頻繁に足を運んでいたことでも知られていますが、

実際は、そんなに華やかな世界ではないのです。

 

これは、その世界に陥って、その世界でしか生きられなくなった子たちを多数見てきた私のただの主観と客観が織り交ざったブログなので、これが全てだとは感じないでほしいのですが、ただひたむきに生きてあがいている女の子たちが、世間にはたくさんいるということを、どうか知ってほしい。

 

風俗嬢というだけで、それを経験したことない人からは煙たがられ、

偏見を持たれる。

だが、偏見を持つその女性の大事な人も、もしかしたら一度は

風俗にお世話になっているのかもしれないということを考えてほしい。

 

風俗は一種のサービス業。

とてつもなくストレスのかかるサービス業だと私は思うが、

そこまで意識を高く持ち、風俗に従事している者ばかりではない。

だからこそ、お客様である男性から、悲痛な言葉を投げかけられることも多々あるのです。

 

「どうしてこんな仕事をしているの?」

「エッチなことが好きだからやっているんでしょう?」

などと言った言葉。

 

少なからず好きでしている人もいるかもしれない。

そう答える子もいるかもしれない。

 

だが、そんなのただの社交辞令でしかない。

お客さんを目の前にして、「好きでなくともお金のため」だと言える子がどれだけいえるだろうか?

 

じゃあ、あなたたち男性はどうなのか。

その仕事がすきだからやっているのか?

好きなだけで仕事ができて、好きなだけでお金を得られるのだとしたら

そんな世の中存在するのだろうか。

 

私たちのアンサーは「生きるために必要だから」としかいいようがない。

ホストクラブにはまってしまって風俗に従事する人間は、

ただその一時の幸せな時間を買うために働いている者も多い。

 

風俗嬢の中には純粋に借金の返済だとか、そういった理由で踏ん張って仕事をしているのだが、いかんせんデリカシーのない言葉を投げかけられる。

だがお金を払って下さっているのは目の前にしているお客なのだから無下にできない。

下手な接客もできないのだ。

そんなストレスをため込んだ女性たちの逃げ道がホストクラブになっているのだから余計に悪循環でしかない。

 

風俗嬢の中にはアイドルに貢いでいる者も多いのが事実。

金銭的な問題を解決ために選ぶ最後の砦のようなものなのです。

 

ただ、ホストクラブの闇は深い。

私もどうして未だにそこから抜け出すことができないのかわからない。

 

二十歳未満の子から、上は70歳くらいの方まで

幅広い年齢層が来るのが歌舞伎町だが、

私はこの数年間、歌舞伎町の闇ばかりを見てきてしまった。

 

人の汚さも知ってしまった。

 

「普通の」恋愛なんかできなくなってしまった。

 

純粋な感覚を失ってしまった女性たちが入り乱れる街の本当の姿を

ここに残していきたいと思っている。